40代男性が情報工学学士を取りたいがために勉強をする記録

プログラムを書かなくなって長い40代のITエンジニアが情報工学を取得したいがために勉強をする記録を書いていきます。

【ウィークリーレポート】20210906週の記録・トピックと大炎上プロジェクトに対する憎しみ

  2021年9月6日週の勉強記録です。ですが、先週と同様にプロジェクト大炎上中につき、ほとんど勉強できていません。それでも、0にはしたくないと取り組みだけはすることにしました。具体的な内容は後述します。

  他、今週書きたいことのトピックです。

 

2021年後期科目が決定しました

  放送大学から科目登録決定通知書が来ました。2021年後期は以下の科目を学習します。

 

【放送授業】

  • 著作権法(’18)
  • 計算の科学と手引き(’19)
  • コンピュータとソフトウェア(’18)
  • 身近な統計(’18)
  • コンピュータの動作と管理(’17)
  • 情報セキュリティと情報倫理(’18)
  • 情報デザイン(’21)
  • 情報・メディアと法(’18)

 

【オンライン授業】

  • 感性工学入門(’16)

【対面授業】

  • 遠隔勤務時代のクラウド技術
  • データサイエンス演習

  予定科目を全部登録できたと思いきや、対面授業「機械学習理解のための統計学入門」は残念ながら落選でした。定員10名の枠は狭かったです。ちなみに、対面授業と名前はついているものの、どちらもZoomでの開催のため、学習センターに足を運ぶことは無さそうです。なお、緊急事態宣言の延長により、足立学習センターは引き続き閉館です。単位習得などの相談をしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。CS学士に必要な科目がどれにあたるのか、放送大学で取れる(取れない)分野がどれにあたるのかわからないまま進むのは、ちょっと怖いです。

 

炎上プロジェクトで人間はただの燃料になる

  炎上プロジェクトに放り込まれているというのは前回書いたとおりですが、その炎上プロジェクトについて、全面的に同意できる記事を読みました。

gothedistance.hatenadiary.jp

  炎上プロジェクトによくある誤解が、「炎上プロジェクトのプレッシャーの中がんばることで圧倒的に成長する」というものです。勘違いもいいところです。

  そもそもプロジェクトが炎上しているということは、QCD(品質、コスト、納期)をちゃんと保てていないわけで、プロジェクトマネジメントに失敗しているのです。その意味では、プロジェクトマネージャーの失敗経験の糧として、成長体験の一つと言えなくもありません。しかし問題は、そのプロジェクトに巻き込まれたプロジェクトリーダーを始めとしたプロジェクト関係者です。

  炎上プロジェクトは、納期に間に合わせるために必死こいてやらなければならないならまだしも、納期の見通しが立たず、「やってもやっても終わらない」状況に陥ることすらあります。するとどうなるか。

(以下、引用は全て前述ブログ「炎上プロジェクトでスキルを会得する前にお前は死ぬ」からのもの)

 

問われるのは質ではなく、動くこと。

 

終わってるところに入っても、何も残らないよ。炎上プロジェクトは、トライアンドエラー(PDCA)をする場じゃないから。DoDoDoDoDoDoCheckDoDoDoDoDoみたいな感じ。こういう状況だと、やっつけ仕事にならざるを得ない。振り返っている時間がないんだから。

  DoDoDoDoDoDoと、とにかく手を動かすことを求められるだけです。そんな状況では、自分の引き出しの中から何とかやりくりをしてモノを作るだけになります。何か新しい設計技法や工夫をするなど、そんな余裕はありません。学習コストが取れないからです。

あーこれバカロジックだなーって変更入ったら書き直しかもなーっていう予感があっても、とにかく書くの。書いて動かしてテスト回して先に進むことしか求められない。リファクタリングに時間を割く時間はない。もっと良い設計や書き方を感じる時間があったかもしれないけど、それをこの炎上案件に適用する時間は、無いんだ。動いているものを書き直す機会は与えられないし、動いているものが変わっちゃう可能性も高いから。

  • もっといいやり方ができないか、工夫する余地が無いか考える
  • 後々大変なことになるかもしれないから、既存のロジックも含めて整理する

  こういった工夫は炎上プロジェクトで取られることはありません。それだけのコストが掛けられないからです。「貧すれば鈍する」という言葉がありますが、プロジェクトもまさに同じです。「コスト(工数・お金)」がかけられなくなると、一気に品質が落ちます。学習や工夫から成長する種が生まれるのに、それが無いのだから成長なんかするわけがありません。炎上プロジェクトで、メンバーはただプロジェクトをとにかく進めるだけの燃料になります。

 

  今のプロジェクトがこんな感じです。さらに言えば、こういった状況は関係者に無力感を与えメンタルをゴリゴリ削ります。炎上プロジェクトに巻き込まれるとメンタルが心で学習する気力がなくなるのは予想がついていたのですが、想像以上です。結局今週もほとんど学習できていません。

  「炎上プロジェクトに入ってナンボ」という風潮は一刻も早く無くなって欲しいと心から思います。IT業界は建設業界に例えられることがありますが、建設業界で成長できる現場は、危険な現場ではありません。危険な現場は人間を死に至らしめる現場です(そしてそれは、IT業界でも全く同じです)。IT業界もそういった認識が広まることを今から願っています*1

 

  少なくとも、オレの周りにいる炎上経験者の生き残りは、誰も炎上プロジェクトで力がついてよかったとは言ってないよ。

  私も炎上プロジェクトにいくつか入ったことがありますが、全く同意見です。

  炎上プロジェクトで良かったことは一度もありません。成長なんかしませんでした。

hase0831.hatenablog.jp

 

学習時間は「0じゃなければいい」と割り切る

  こんな状況ですが、それでも学習をしないとジリ貧に陥ってしまうのは間違いありません。そこで、奇跡的にできたプロジェクトの谷間(いわゆる「台風の目」)に振替休日をとって部屋掃除や通院などのメンテナンスを行い、学習するための準備を整えました。ひとまず嵐が収まるまで、以下の方針で勉強を続けます。

  • 長岡先生の授業は、1節だけでも聞く
  • 放送大学の今期科目を視聴できるところは先に視聴する

  放送大学の科目はまだ教材が届いていません。ですが、試しに「情報セキュリティと情報倫理」を視聴してみたところ、第一回は教材がなくともすんなり概要が頭に入りました。番組としても良さそうです。頭に入ったのは、おそらく昔勉強したIPAの「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)」の貯金が残っていたからだと思います。ですので、わかる単元は視聴だけでも先に進めておこうかなと思います。

  本当は「著作権法」など下地の無い分野を先に学びたかったのですが、ラジオ放送はさすがに教材がないとわからず、断念しました。ラジオ放送の科目は、教材が来てからの学習になりそうです。

*1:だからこそ、放送大学にプロジェクトマネジメントに関する科目がないことにちょっとショックを受けているのは、先週書いた通りです。